うつのときに心療内科にいくべきか。
結論から言うと「うつ」でなくてもいつもの自分と違う状態が2週間以上続けば心療内科に行くべきです。
気分が落ち込んだり、やる気が出ない。
そんなことは誰でもありますよね。ただそれが2週間以上続くようだとうつ状態だと言われます。
私は2度、うつを経験しています。
1度目は仕事は続けながら通院して薬をもらっていました。
2度目は自分がうつ病だとは気づかずに倒れてしまい休職に至りました。(こちらは現在治療中)
実際に心療内科に行ってみて、やはり心の不調を感じたときは行くべきだと感じています。
ただ初めて心療内科を訪れる場合、敷居が高く感じて、勇気がいりますよね。
私も最初、うつっぽいけど心療内科は行きづらいなと感じていました。
そこで今回は私が心療内科を受診したときの経験を交えてまとめていきたいと思います。
目次
うつのときに心療内科にいくべきか はじめての心療内科

うつのときに心療内科にいくべきであると最初にお話ししましたが、ここからは実際の経験を元にまとめたいと思います。
心療内科に行くハードルが下がればいいなと思ってまとめてみました。
まずは私がはじめて心療内科を訪れたときの話です。
はじめての心療内科

数年前、私の職場は人手不足でいつも忙しく業務をこなしていました。
そんなある日、原因不明の心の不調に悩まされます。
何も不安なことはないのになんとなく不安になる。
そして活力がなく、泣きたくなるような毎日。
今思えば、うつ状態だったかもしれません。
それでもごまかしながらなんとか過ごしていたのですが、不安は増す一方で自分で抑え込むことが困難になっていました。
そして決心して心療内科を受診することにしました。
この期に及んでも人にばれたくないと思い、住んでいるところから少し離れた心療内科を受診するに至ったのです。
そうやって藁をもすがる思いで心療内科へ向かいました。
勇気はいりましたが、これで少しでも楽になるならと少し緊張していたことを覚えています。
意を決して心療内科の扉を開けると、そこは落ち着いた雰囲気の受付と待合室です。
心療内科は他の内科などの病院と印象はさほど変わりません。
少し待っていると名前が呼ばれ診察室に向かいます。
心療内科=カウンセリングではない

自分自身が抱える原因のわからない不安や気分の落ち込み、やる気が出ないことなどを話しました。
一通り話し終えると、症状を抑える薬の説明に入ります。
あとはなるべく朝日を浴びることなどアドバイスもいただけました。
診療時間にして10分ほどでした。
もちろんそれだけで当たり前ですが症状は改善されません。
薬を飲んで経過を見るということでこの日は終わりました。
とてもあっさりしていて拍子抜けしました。
しかし冷静になればわかることです。その心療内科では待合室に診療を待つ人々で一杯です。
ひとりひとりに時間を使っていては到底回りません。
私は無意識に心療内科=カウンセリングと誤って認識していたので拍子抜けしてしまったのかもしれません。
自身がうつに陥る事の重大さに対して、軽く終わってしまったなという印象でした。
私はこのあと別の場所でカウンセリングも実際に体験しました。
両方体験した私から言えるのは、心療内科とカウンセリングは全く別物です。
通院しながら仕事をこなす日々が続きました。
少ししたタイミングで職場の配置換えや異動があり幸いなことに自分自身の負担が軽減されました。
またネットなどでうつについて検索するうちに散歩がいいということを知ったので意識的に日常生活に散歩を取り入れてみました。
そのときの私のうつはゆっくりでしたが症状は治まっていき、途中で心療内科に通うこともなくなりました。
薬や散歩、仕事の環境などいろいろな要因で心身の負担が軽減されたのかもしれません。
ちなみにはじめて心療内科に訪れたときは「うつ病」とは診断されませんでした。
うつのときに心療内科にいくべきか 2度目の心療内科

うつでなくても心療内科に行くべきだと感じたのは実は2度目の心療内科受診のときでした。
今思えばもっと早くに心療内科に行くべきだったと少し反省しています。
はじめて心療内科を訪れてから5年以上経っていたと思います。
仕事も部署移動等はありましたが、同じ仕事を続けていました。
自分自身の異変

最初は激務による疲れから始まったと思います。
仕事やプライベートにおいて頭が回らなくなっていました。
動きの遅いパソコンみたいな感じで今までと違うなと感じ始めていました。
そのときの自分は確かに激務だけど、5年前の方が忙しかったのでそのうち慣れるだろうと思っていました。
次に体調不良が始まります。
胃痛や下痢などの症状が出てきました。
元々胃痛はよくあったのですが下痢が続いていたのでおかしいなとおもっていました。
心療内科を受診しようとしたきっかけは食欲がなくなってしまったことです。
仕事のお昼に買ったコンビニのチャーハンが半分も食べられなかったのです。
ちょっとショックを受けてしまってさすがに心療内科に行こうと思いました。
そのときは一度心療内科に通ったことがあるのでためらいはなく、近くの心療内科を探したのですが、近くの心療内科は初診の場合1か月以上先になると言われました。
仕方なく少し離れたところに通うことになりました。
心療内科に通って良かった

今回訪れた心療内科ははじめのカウンセリングもしっかりしていてじっくり話を聞いてくれました。
心身の状態はもちろんですが、仕事のこと、家庭のこと細かく聞いてくれました。
心療内科や医師によっても印象はかなり変わることがわかりました。
1度目に訪れた心療内科を否定するわけではありませんが、自分には2度目の心療内科の方が合っていたのです。
2度目に訪れたときには自覚はありませんでしたが、典型的なうつ病だと診断されました。
実は診断されてもなお数日働いていました。
薬をもらったから治るだろうと思っていたからです。
すぐに体の限界は来てしまいました。
休職中のことは改めてまとめようと思いますが、やはり休職初期は1週間以上寝たきりの状態だったので、相当しんどかったのだと思います(記憶はあまりありません)。
「うつっぽい」でも心療内科にいくべきだ

うつで心療内科にいくべきかを経験を交えてお話ししました。
最初にいつもと違う自分が2週間以上続いたら心療内科を受診したほうがいいと言いました。
早期に自分の異変に気づいて気軽に受診するのでも良いと思います。
心身の消耗が進んでしまうと心療内科に通うだけでもしんどくなってきます。(私も最初は通うだけでしんどかったです)
結果的には心療内科を受診して良かったと今では思えます。
先程1度目の心療内科より2度目の心療内科のほうが自分には合っていたとお伝えしました。
誤解がないように書いておくと、1度目の心療内科の先生もとても優しい方でした。
私はどこかじっくり話を聞いてもらえると思って受診したので拍子抜けしただけでした。
薬をもらえたことで薬の効果や薬を持っている安心感得ることができました。
ただ心療内科をカウンセリングと混同してはいけません。
もちろん心療内科によってはしっかり話を聞いてくれるところもあるかもしれません。
うつは一種の脳の病気なので、薬が効けばそれで楽になるということがあります。
ただじっと自分ひとりでうつに耐えているのなら心療内科を受診する方が百倍マシです。
また心療内科といえば敷居の高そうなイメージがありますが、実際行ってみるとハードルは下がりました。
風邪などでお世話になる内科を受診するのと同じように通えます。
うつ状態のまま自力で耐えるのはつらいです。
心の不調を感じたら気軽に訪れてみてもいいかもしれません。
この記事がどなたかの参考になれば幸いです。
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