繊細で敏感なHSP気質を持っていると、様々な場面で「気にすぎて疲れる」に遭遇します。
HSPは一個性であるので何かに気が付くというのは良い面もあるかもしれません。
ですが多くのHSP気質の方は気にしすぎて疲れてしまうようです。
疲れてしまうだけならまだよいのですが、疲れが積み重なって心や体を壊してしまっては意味がありません。
今回はHSP気質を持っていて、気にしすぎて疲れてしまうのを和らげる方法をまとめてみました。
HSPは何を気にしすぎるのか
そもそもHSP気質の方は何を気にしすぎているのでしょうか。
・人の顔色
・日々のニュース
・日常の些細な違和感
・自分が話した内容
・仕事などで結果が不確定なとき
等々、挙げればキリがありません。
このような事柄にひとつひとつ「気にしすぎ」ていると
疲れない方がおかしいですよね。
そういったときの対処法で昔から言われているのが
ポジティブシンキングですが
「それができたら苦労しないよ」というHSPの方も多いはずです。
ポジティブシンキングも悪いわけではありませんが
今回は違った方法をおススメしてみます。
頭を空にする練習をする
気にしすぎて疲れてしまう理由としては
気にしすぎることに遭遇した時はもちろんですが
そのあとに頭の中でぐるぐる考えてしまうことにあります。
もちろん嫌な気分が持続するわけですので疲れてしまいますよね。
まず最初にお勧めする方法は
「頭を空にする」方法です。
ポジティブシンキングであればそのことについて考えいい意味付けをするということですが
頭を空にするというのはそのこと自体を少しの時間でもいいので意識して消してしまうということです。
少し前から話題のマインドフルネスの考え方を取り入れる方法ですが
いきなり瞑想となるととても難しい。
具体的な方法としては
悪い考えが巡っているときに
一旦落ち着ける場所で目を閉じます。
そして気にしすぎに原因の事柄を頭の中で小さくしていきます。
テレビやパソコンの画面を想像してその事柄が遠くへズームアウトしていく感じをイメージします。
そして深く深呼吸をします。
時間を短くて大丈夫です。
慣れないうちはうまくいかないかもしれませんが
自分なりの方法で頭を空にしてみる。
実際自分が不安に思っていることは今起きているわけではないのですが
頭の中で考え続けてしまうとさぞ今起こっているように脳が錯覚し疲れてしまうのです。
その悪循環を止めることが出来れば
気にしすぎて疲れてしまうことを和らげることができるかもしれません。
何か集中できるものを見つけておく
頭を空にする方法は自分で意識してその事柄を小さくしていくことでした。
もう一つの方法は強制的にその事柄について考えることを止める方法です。
それは「何か集中できるものをみつけておく」ことです。
元々自分が好きで夢中になれるものがあれば
それに越したことはありません。
スポーツでも読書でもゲームや音楽でも
いわゆる趣味に近いようなものです。
脳は同時に別のことを考えるのは難しいですから
そのまま悪い感情を追い払ってやろうという考え方です。
自分の夢中になれるものがあればいいのですが
あまり自分には夢中になれるものがないと言う方もいると思います。
そんな方にいくつか候補を上げてみたいと思います。
・パズルを解く
・簡単な計算をとく
・掃除をする
・整理整頓をする
パズルや計算は頭を使って脳に刺激をあたえるもの。
空いた時間があると悪い方向に想像をしてしまうのであれば
強制的にパズルや計算をして脳から追い出してしまいましょう。
また解いていくという作業が達成感も得られて気分が良くなるという利点もあります。
掃除や整理整頓は特におすすめです。
単調な作業に見えて意外に頭を使います。
そして結果綺麗になるという達成感も得られます。
一石二鳥ですね。
特に部屋の状態と心理状態は相関関係にあると言われ
心身にもいい影響を与えます。
少しずつでいいので「気にしない」練習をする
HSP気質であったとしても
長い目で見れば
少しずつでいいので「気にしない」練習もしていくことが大切です。
例えば人の顔色がどうしても気になる場合。
顔色を気にしてびくびくしていたけれど実際はそうではなかった。
こういった経験を簡単でいいのでメモしておく。
人はそう簡単には変わりませんから
同じようなことまた経験します。
そのときにメモを見返せば
今回もこのパターンかもしれないと思うことができます。
過去に経験していてもきちんと記録しておかないと案外忘れてしまうものです。
メモをとっておくということで
きちんと認識ができるのです。
顔色だけでなくても
自分が「気にしすぎ」と思われるものについて
「気にしていたけど大したこと無かった」という記録によって
一朝一夕には変われないかもしれませんが、少しずつ自分を緩めていきましょう。
まとめ
物事に対して気にしすぎてしまうHSP気質ですが
上手く利用すればリスク管理などの慎重な場面で役に立つものです。
しかしそれが元で疲れてしまい、心身が不調をきたすのであれば考え物です。
頭を空にする方法や
集中できるもので
個別に対応しつつ
長い視点で「気にしない」練習を少しずつ試してみる。
気にしすぎな自分を自分に合った方法で和らげていきましょう。
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